誰もが、ジューンブライドという言葉を聞いたことがあるでしょうし、特に、まだ独身の女性や女の子にとっては、ジューンブライドに憧れている人も、いるのではないでしょうか。
しかし、そもそも、ジューンブライドとは入籍日のことを指すのか、それとも、結婚式をした日のことを指すのか、その意味と由来について見ていきましょう。
(1)結婚式の日でも入籍日でも、いずれかが6月に行われたらジューンブライド
結論から言えば、結婚式をした日でも入籍をした日でも、いずれかが6月に行われていれば、ジューンブライドだと言えます。
とはいっても、これは、基本的に、日本での考え方と言えます。
というのも、ヨーロッパでは、宗教と結びつきが強い国が多く、日本のように入籍してからだいぶ経って結婚式を行うのではなく、結婚式と入籍はセットと考えることが一般的であるからです。
(2)アメリカやメキシコ、スペインの結婚式の場合
例えば、アメリカでは、簡易的な結婚式を役所でやり、そこには、保証人となる人が同席し、新しい夫婦と彼らが、婚姻届にサインをします。
メキシコでは、教会で結婚式を挙げる場合、誓いのキスをする前に、婚姻届にサインをします。
ただし、メキシコの場合、教会での誓約と役所での誓約が、別になります。
なので、既婚者は、「私はシビル(役所手続き)でしか結婚していないわ」なんて表現をしますが、これは、日本の婚姻の方法と同じことを指します。
「イグレシア(教会)でも結婚したわ」という場合には、結婚式を教会であげて、その際に、教会の誓約書(婚姻届)にサインしたことを意味します。
ちなみに、スペインなどの敬虔なカトリック国は、カトリックではない異教徒と結婚する場合、半年ほど、カトリックについて教会で学ばないと、教会での結婚はできません。
例えが長くなりましたが、日本のように、結婚式と入籍が切り離されて、考えられることが少ないのです。
そのため、海外でジューンブライドは、基本的には結婚式をする日を指します。
また、それは、入籍日でもあります。
(3)日本では企業戦略としてジューンブライドが広められた
ではなぜ、ジューンブライドと言われるようになったのでしょうか。
日本では、企業戦略と言われていますよね。
というのも、日本では、6月は梅雨の時期で、この時期の結婚式場は、閑散としていたからです。
そこで、ヨーロッパで伝えられていたジューンブライドを模して、6月の結婚をジューンブライドと呼ぶようになったからです。
(4)ジューンブライドの由来には諸説がある
しかし、他にも諸説があり、ヨーロッパでは、3~5月が農業の繁忙期で、それが落ち着いた6月に結婚が解禁されていました。
昔は、この時期に、たくさんのカップルが誕生し、それでジューンブライドと呼ばれたという説です。
そして、もう1つが、ローマ最大の女神であるユノは、女性の結婚生活の守護神であるユピテルの妻です。
そのユノが、6月を守る神とされており、ユノの名前を昔は英語でJUNOとしていたのですが、JUNEに変化し、これによって、ジューンブライドとしたとも言われています。
とはいえ、何も6月に結婚しなくても、幸せなカップルは無数にいますから、あまり6月にこだわらずに、結婚式や入籍をするのがベストだと、言えるでしょう。