「なんでそんなにグタグタしているのよ」なんて、お母さんから言われたことは、何度もありますよね。
そして、「ご飯を食べたばかりだから眠いんだよ」なんて、よく言い訳をしていませんでしたか。
とりわけ、どの食事よりも、昼食を食べた後に、すごい眠気がやってきますよね。
では、どうして昼食後に眠気がひどくなるのか、その原因と対処法を見ていきましょう。
(1)体内時計により覚醒系の出力が14~15時くらいになると一時的に落ちてしまう
原因の1つが、体内時計によって、覚醒系の出力が、14時から15時くらいになると、一時的に落ちてしまうのです。
大体、日本人が昼食を食べる時間は、12~14時くらいとなりますよね。
ですので、ちょうど、覚醒系の出力が下がる時間と重なっています。
(2)血糖値が上昇することによって眠気がやってくる
それだけでなく、これはよく聞くことですが、ご飯を食べると血糖値が上昇します。
血糖値が上昇することによって、覚醒した状態がどんどん落ちてきて、眠くなってしまうのです。
また、消化のため胃腸に多く血液が巡り、脳内の血液がいつもより少なくなるため、眠くなるとも言われています。
よく「ハングリー精神」という言葉が使われますが、ハングリー(空腹)状態である時には、人間は、何としてもやり抜こうという思いが、強くなりますよね。
なぜなら、人間の本能は、そうしないと、その場を切り抜けることができなかった狩猟時代の経験を覚えているからです。
そのため、空腹の時には、「ご飯を食べるために頑張らなければ」という本能がはたらき、目が覚めるのです。
つまり、覚醒状態にあるということなのです。
ところが、満腹になってしまうと、特に、もう食べたいという意思は起こりませんから、モチベーションは下がります。
そのため、覚醒状態も下がるというわけなのです(眠気がやってくる)。
(3)昼食後の眠気予防としては、血糖値の上昇を抑えることが1つの方法
昼食後の眠気予防としては、血糖値の上昇を抑えることが1つの方法となります。
私達が主食とする白米や玄米には、糖分が含まれていますよね。
パスタやパンなどもそうですが、それを控えることが大切です。
ただ、それを完全にカットすると、お腹が満たされませんから、食べる順番を考えるのです。
ダイレクトに糖分が体に吸収されないよう、生野菜を最初に食べて、胃の中にクッションを作ると効果的です。
また、同じエネルギーとなるようなたんぱく質である豆や肉、魚などを食べることで、主食を食べることなく、昼食で満腹になることができます。
(4)昼食後の眠気予防には、昼寝が大変良い
仕事中で限られた時間しか、ランチタイムがないのであれば、たった10分でも良いのです。
目をつぶって、昼寝をしましょう。
10分昼寝するだけで、夜寝る1時間分に相当するので、十分、昼寝したことになります。
ただ、集中できないかと思いますので、寝るというよりも目をつぶって無になることを意識すると良いでしょう。