「お正月太り」という言葉があるように、お正月は、美味しいご飯をたくさん食べてしまいますよね。
また、お腹がいっぱいですし、寒いというのもあって、家にずっといることが多いです。
そんなお正月太りを解消するためではありませんが、お腹を癒すために存在する習慣が、1月7日に七草粥を食べるというものです。
とは言っても、これを行っている家庭も、どんどん少なくなってきています。
でも、最近では、七草粥が簡単に作れるよう、七草粥セットなんて言うものも売られています。
そんな七草粥は、春の七草、秋の七草とがあるというのをご存知ですか。
季節が異なるので、入っているものも異なるのですが、それを詳しくご紹介すると同時に、妊婦さんや授乳中の方が食べても大丈夫なのか、ということも見ていきましょう。
(1)春の七草は、セリ、ナズナ、ハハコグサ、ハコべラ、仏の座、すずな、すずしろ
まずは誰もが知っている「春の七草」ですが、これは1月7日に食べられるもので、セリ、ナズナ、ハハコグサ(御形)、ハコべラ、仏の座、すずな(カブ)、そして、すずしろ(大根)です。
先述したように、お節料理で疲れた胃を休めるだけでなく、昔は、温室栽培などがありませんでしたから、必然的に、この時期は、野菜が乏しい時期でした。
そんな不足しがちな栄養素を補う意味でも、七草粥は食べられていました。
今の日本では、そんな栄養不足を感じることがほとんどありませんから、この意味を知らない方も多いですよね。
(2)秋の七草は、オミエナシ、ススキ、キキョウ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、ハギ
では、秋の七草というのもあるのですが、それは一体、どんなものが入っているのでしょうか。
それは、オミエナシ、ススキ、キキョウ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、そして、ハギです。
春の七草と比べると、花をイメージさせる草ですよね。
春の七草の時期は、花が咲かない時期なので、仕方ないです。
ただし、秋の七草は、食べるものではないのです。
春のように七草粥として食べることはなく、秋に観賞するモノとして、選ばれた7つ野草なのです。
ということで、秋に関しては、妊婦さんだけでなく、他の方にとっても、存在しない食べ物なので、食べられるうんぬんはありません。
(3)春の七草を入れて食べる七草粥は、妊娠中、授乳中の方でも大丈夫
では、春の七草を入れて食べる七草粥はというと、離乳食を食べている赤ちゃんにあげても大丈夫なので、妊娠中、授乳中の方でも大丈夫です。
ただし、食物アレルギー(穀物など)がある方は、控えた方が良いですが、基本的には、誰でも食べることができます。
昔は、栄養を補うために食べていたこともあり、七草粥自体には、ビタミンなどが多く詰まっています。
したがいまして、妊婦さんや、栄養が必要な授乳期間の女性にも、ぴったりな食べ物だと言えます。