韓国人、中国人、そして、日本人は、容姿が似ていますから、外国人には、区別がつきにくいです。
ところが、性格や文化に関して言えば、韓国人と中国人は似ているのですが、日本人は、やや異なります。
やはり、韓国人と中国人は、大陸でつながっているので、海を挟んだ日本よりも似やすいですし、中国の文化が韓国には直接入ってきた影響が大きいです。
長く日本人と付き合ったことのある外国人にとっても、こう考える方が結構いるのです。
そして、習慣に関する考え方も、ベースが異なります。
というのも、中国と韓国は旧暦を尊重しますが、日本では、欧米と同じ新暦を尊重します。
旧正月が、その1つですよね。
(1)中国の旧正月は1月21日から2月20日の間にあるとされている
この旧正月は、新暦のように1月1日が元旦というわけではなく、旧暦は、各年によって、行事ごとの日付が異なります。
ですが、大体、旧正月は、1月21日から2月20日の間にはあると、されています。
中国では、旧暦の大晦日にあたる日から休暇となり、それが、旧暦の1月6日までの7日間が休暇となります。
(2)中国人は、旧正月の大連休の時に、まとめて休もうとする人が多い
中国人は、旧正月の大連休の時に、まとめて休もうとする人が多いです。
7連休でもすごいことですが、それ以外の日にちは、昼夜問わず、土日も休まず働いて、旧正月の際に、1ヶ月以上休みをとります。
日系企業はコストカットのため、中国の工場で製造を委託していることが多いです。
しかしながら、1ヶ月以上休みをとろうとする中国人が多いため、この時期は、工場がガランとした状態になり、日本人経営者にとっては、頭を悩ます時期でもあります。
(3)韓国の旧正月も、旧暦がベースとなるため、中国と同じ日になる
韓国の旧正月も、旧暦がベースとなりますから、中国と同じ日になります。
ただし、休みは短く、旧暦の大晦日から旧暦の1月2日となる3日が、休みとなります。
最近、韓国では、旧正月の時期でも、結構、お店が開いているので、普段より活気はなくても、旅行時に、そこまで困らないです。
(4)ベトナムやシンガポールも旧正月を採用している
ちなみに、旧正月を採用している国は、まだあります。
中国を敬愛するベトナムもそうですし、世界には、中国系移民がたくさんいるので、そういった方たちは、現地で個々に、旧正月を祝います。
そして、シンガポールも、忘れてはいけません。
国民の7割が華僑ですから、この時は、国民の祝日となり、数日の連休が得られます。
街の中はというと、旧正月初日はびっくりするほど、どこも店が開いておらず、人も見かけません。
ですが、その夜は、チャイナタウンを中心として、にぎやかになり、2日目以降は、ほぼ通常の状態に戻ります。
昔も、日本は旧暦を使っていて、旧正月を祝っていたのに、全く今やその習慣はないというのが驚きです。
でも、中国や韓国の方たちは、旧正月や中秋の名月(チュソク)など、旧暦行事がしっかりと根付いていますよね。