昔から、富士山が地震などで噴火したら、日本は崩壊するなんて、怖いことが言われています。
そういったことが、現実になってしまうかもしれない巨大な地震が、想定されています。
それが、南海トラフ地震です。
では、この南海トラフ地震の際に、起こり得る津波範囲や到達時間は、どうなっているのでしょうか。
また、大阪市での震度は、この時、どのくらいになるのか、ということを見ていきましょう。
(1)南海トラフ地震でも津波が起こり得る
海に囲まれた島国、日本では、いつも大地震の際には、津波が懸念されています。
この南海トラフ地震でも、もちろん、津波が起こり得ると想定されております。
また、気になる津波の範囲は、北は茨城県日立市から、南は沖縄県名護市までと、かなりの広範囲となっています。
(2)南海トラフ地震の時、高知県が最も津波の危険性が高い
ただし、どの地域も同じレベルの津波が来るというわけではなく、1番津波の危険性が高い地域が、高知県です。
特に、高知県黒潮町と土佐清水市は、4~8分の間に34mの津波が到達すると想定されていますので、かなりスピードは速いです。
高知県では、美波町、室戸市や高松市も、津波の危険性が高くなっていますので、高知県全域で、注意する必要があります。
(3)静岡県や三重県、東京都の離島である新島も津波の恐れがある
それ以外の地域であれば、静岡や三重県もそうですし、東京都の離島である新島もかなり危険な地域となっています。
特に、海がある茨城よりも、以南の都道府県は、十分に警戒する必要があります。
(4)南海トラフ地震での震度は、マグニチュード9前後と想定されている
また、気になる南海トラフ地震での震度ですが、マグニチュード9前後と想定されています。
南海トラフの原点ともなる静岡県で、震度7程度以上の地震が起こるとされています。
それは、東日本大震災と同じレベルの震度となります。
しかし、南海トラフ自体が、かなり長距離となるため、これレベルの地震が各地で起こるので、かなりの被害が出ると予想されているのです。
(5)南海トラフ地震の大阪市の震度は、震度6レベルが想定されている
大阪市の震度も、静岡県から、かなり離れてはいますが、震度6レベル(天王寺区)のものが起こるだろうとされています。
震度6や7レベルともなれば、人が立っていることも困難な状況となってきますから、逃げたくても逃げられません。
この際に、大阪で出るであろうとされる死者の数は7,700人で、この数字は、全国的に出る被害者の数からすれば、まだ少ない方なのです。
それを考えると、南海トラフ地震が、どれだけ大きなもので、私達に、どれだけのダメージをもたらすか、ということがよく分かりますよね。
(6)最近はアメリカのロサンゼルスでも小さな地震が各地で起きている
最近は、アメリカのロサンゼルスでも、小さな地震がコンスタントに、各地で起きています。
ロサンゼルスは、日本同様、太平洋ベルトにあるため、地震が起こりやすい地域となっています。
都市全体は、地震が起きても被害が少ないように、建物の高さの制限をしたりしていますが、それでも、被害は出るのは、誰でもわかります。
自然災害に人間はかないませんが、それでも、事前に対処できることは、あるはずです。
したがいまして、可能な限り、事前にできる準備や対処を行っておくことが、今の私達の課題だといえるでしょう。