【2022年】豚コレラは人間に感染するの?防疫指針は?

最近、話題となっているのが、豚コレラです。

豚コレラは、感染した豚を処分してしまうほど、深刻なものです。

では、この豚コレラは、人間に感染するのでしょうか。

また、豚コレラの防疫指針は、どのようになっているのでしょうか。

 

(1)人間が、豚コレラに対する予防接種を受ける必要はない

豚コレラは、豚やイノシシにかかる恐ろしい伝染病です。

でも、この豚コレラは、たとえ豚コレラにかかった豚の肉を食べたとしても、特に人間には害はないと、現時点では農水省から発表されています。

ですので、特に、私たち人間が、豚コレラに対する免疫をつけるために、予防接種を受ける必要はありません。

豚コレラは、人間には感染しないとされているということです。

しかし、豚をたくさん抱えている養豚場などで、豚コレラが発見された場合には、養豚場の方が大変になります。

大赤字になるだけでなく、多くの豚の処分など、その対処にも忙しくなります。

 

(2)豚コレラに対する防疫指針について

そんな豚コレラに対しての防疫指針について、見ていきましょう。

昔は、日本でも、豚コレラが蔓延していたのですが、今の時代、ワクチンが開発されましたから、それを豚に打って、豚コレラの発症を抑えていました。

これは平成18年までの話で、それ以降は、ワクチンの使用は廃止しても、豚コレラは発生しない、日本は「豚コレラ正常国」となったので、それ以降は、特に、豚にワクチンは与えていません。

しかし、万が一、豚コレラが発生した場合にはどうするのかというと、特に、豚を処分をする必要はないとしています。

なぜなら、口蹄疫などと比べると、伝播力がないためです。

 

(3)豚コレラは伝染病であるた、スピーディーな防疫対応が必要となる

とはいえ、豚コレラは、豚同士ではありますが、伝染病ですし、症状の進行も早く、豚が命を落とす可能性もあるので、スピーディーな防疫対応が必要となります。

国としては、こういった状況に陥らないよう、豚コレラの発生予防をすること、そして、豚コレラがあった場合には、それを早期発見して報告する、そして、すぐに対応するということを、防疫指針として掲げています。

こういったことを可能にするために、各都道府県が、豚などを所有する方たちに対して、指導を徹底すると同時に、豚コレラが発生した時に備えて、準備を行うようにしています。

 

(4)農水省は、海外から豚コレラが持ち込まれないよう防疫をおこなっている

また、農水省側でも、海外で豚コレラが発生することも十分にありますから、そういったことが起きていないか、随時、発生状況をチェックするようにしています。

現代では、多くの方が海外旅行に行かれるので、そこから、ウイルスが持ち込まれて、豚に感染するかもしれません。

そうならないように、防疫しているのです。

豚コレラは人間には感染しないですし、食べても何の影響もないとされていますが、これに豚がかかってしまうことによって、私たちの食生活にも不安がでてきてしまいます。

そうならないためにも養豚場の方たちや国も、私たちの知らない所で対策を立てているということが、ご理解いただけたと思います。