突然ですが、豚コレラというものをご存知ですか。
コレラといえば、よくアフリカなど、衛生状態の悪い場所に行った際に感染して帰国してきた、なんていうニュースや、周りの人の話を聞いたことが、あるかもしれません。
そして、それは感染する病気であるということも、ご存知ですよね。
そんなコレラの一種であり、今話題となっている「豚コレラ」について、ここでは見ていきたいと思います。
(1)豚コレラとは、ブタの急性熱性敗血症性の伝染病
まず、豚コレラとは、豚コレラウイルスの感染によって起こる、ブタの急性熱性敗血症性の伝染病のことを指します。
といっても、これだとよく分からないかと思います。
要は、病原菌が豚の体の中に入って起こる病気であり、豚の病気の中で、1番恐ろしい病気と言われているものです。
(2)豚コレラは、人間に感染することはない
ちなみに、豚コレラは、コレラであっても、人間に感染することはありません。
また、豚コレラは、急性でありますから、体がすぐにそれに反応し、体の中に潜伏する期間は、5~7日間です。
これにかかった豚は、体温が41~42度とかなり高温となり、下痢、もしくは便秘になったり、痙攣や麻痺をすることがあります。
この末期の症状となると、体の表面に紫色の斑点が出てきて、1週間から10日間ほどで命を落とします。
また、妊娠中の豚や猪に関しては、流産してしまいます。
(3)豚コレラを人間が食べてしまった際にはどんな症状を起こすのか?
では、この豚コレラを人間が食べてしまった際には、どんな症状を起こすのでしょうか。
今、現在、豚コレラを人間が食べたとしても、特に、異常は起こらないと、農水省では発表しています。
ただし、問題ないと「考えている」のであって、絶対かからないとは、断言されていません。
もしかすると、日本中がパニックになることを恐れて、そのように発表しているかも知れませんね。
まあ、このあたりは、真相が分からず、あくまでも推測の域にあります。
したがいまして、現時点では、農水省の発表どおり、豚コレラを人間が食べてしまったとしても、特に異常は起こらないと考えておきましょう。
(4)豚コレラにかかった豚は、処分される
最近、岐阜県の養豚場で豚コレラにかかった豚が見つかりましたが、処分されてしまいました。
鶏や豚でインフルエンザやコレラが出たという時には、どうしても、それらの肉を買わないというようにする方が多いです。
しかしながら、それらを出荷するまでにも、しっかりと検査されてから、お店に出ているわけです。
ですので、豚コレラが見つかったからといって、豚肉を食べないなどとせず、まずは、冷静に対処するということが、必要となります。
(5)正確な情報を得て動けるような冷静さを持つ必要がある
メキシコでも、2009年に豚インフルエンザが発生し、世界初のことだったので、世界が、かなり動揺しました。
しかし、実際に、メキシコでは豚肉を買わない人も多かったですが、購入している方も、それなりにいました。
また、そのちょっとした混乱も、3日くらいで収まりました。
どうしても、ニュースで扱われると、大変なことだと思ってしまいますが、しっかりと情報をキャッチすることが大切です。
ニュースって、音楽や放送時間、解説方法など、演出次第で、いくらでも深刻な事態に見せることができます。
ですから、ニュースに踊らされることなく、正確な情報を得て動けるような冷静さを持ちましょう。