【2022年】震度7はどれくらい強い?過去に何回?生き残るには?

この10年、日本にだけでも、大きな地震がたくさん起こっていますし、日本だけでなく、インドやチリなどでも、大きな地震が起こり、大勢の人達が亡くなっていますよね。

震度2や3くらいの地震であれば、地震大国に住む日本人の多くが経験しますが、なかなか、それ以上を経験することはありません。

あまり経験することの少ない震度、「震度7」とは、一体、どれくらい強いものなのでしょうか。

そんな大きな地震は、これまでに何回かあり、起こった際には、どのようにすれば生き残ることができるのか、ということについて、見ていきましょう。

 

(1)震度7は、立っていることができず、はわないと動くことができない

震度7とは、気象庁が発表したもので、「立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされて動くこともできず、飛ばされることもある」とあります。

東日本大震災を体験された方で、特に、東京や神奈川で、最初は地震であることに気づかずに、自分が疲れすぎていて、めまいがして動けなくなったのかと思ったという方が大勢います。

この状態が、もっと激しくなったものが、震度7の状態であると言えるでしょう。

 

(2)震度7では、激震、地割れ、山崩れ、住宅の倒壊が30%以上にのぼる

また、この震度7の地震が起きた際には、激震、地割れ、山崩れや、さらには、住宅の倒壊が30%以上にのぼると言われています。

実は、この震度7というのは、阪神大震災まで、なかったのです。

ですが、家屋の倒壊が30%以上に及ぶということで、ここから震度7という数値が、生まれました。

 

(3)震度7を観測したのは、阪神大震災、新潟中越、東日本、熊本、北海道の5つ

これまでに、震度7を観測したのは、阪神大震災、新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震に、北海道胆振東部地震の5つです。

ただし、先述したように、まだ震度7というものを設定したのが、30年も経っていないことなので、これ以前に、これレベルの地震が起こっていても、それはカウントされていません。

したがいまして、上記5つの大震災以前に、震度7クラスの大地震があったとしても、それは、震度7とは認定されていないということです。

それでも、地震の規模から、震度7クラスの地震は、上記5つの大震災以前にも、実はたくさんありました。

江戸時代など、昔には、結構たくさん、震度7クラスの地震があったのですね。

 

(4)震度7でも生き残るためには、普段の警戒と準備が欠かせない

震度7の大地震に本当に遭遇してしまったら、パニックになり、頭が回りませんから、日頃からの習慣を変えて、生き残れる確率を高めていきましょう。

まずは、持ち物の中に、災害対策用のアイテムを必要最小限は常に入れて持ち歩くという方法があります。

エネルギーとなる非常食(カロリーメイトなどのエナジーバー)、笛、手ぬぐい、スマホ(+簡易充電器)、ペットボトルの水やお茶、懐中電灯などです。

寝る際にも、枕元に、これらを置いて寝るようにしましょう。

特に、懐中電灯を枕元に置いておかないと、真夜中に停電になった時、身動きが取れなくなったり、暗闇で何かにぶつかって怪我をしてしまいます。

 

(5)自宅には、非常食や飲料水、災害用ツールを準備しておく

また、自宅には、非常食や飲料水、災害用ツールを準備しておきましょう。

最近では、5年間保存できる非常食や飲料水が売られていますから、これらを買って、自宅の安全な場所に保管しておきましょう。

もし、2階建て以上の一戸建てであれば、1階は震度7でペチャンコになる可能性がありますから、できるだけ高い階の部屋に、非常食や飲料水を保管しておきましょう。

また、懐中電灯や自家発電ツール、たくさんの乾電池、災害用トイレグッズも用意しておきましょう。

特に、災害時は、水道も止まる可能性が高いですから、災害用トイレグッズは欠かせません。

組み立て式の簡易トイレで、ゴミ袋などのポリ袋に排便でき、あとで凝固剤で固めてしまえるタイプのものが、多数、売られています。

災害が発生してからでは、それらの非常食や飲料水、災害グッズも売り切れてしまいますから、平常時から、コツコツと買いためておきましょう。

数万円の費用はかかるかも知れませんが、災害時に生き残ることができると考えれば、非常に安い買い物となります。

人間の命は、お金には代えられませんからね。

 

(6)津波や洪水の恐れがある地域では、すぐに高い所に避難しましょう

震度7の大地震が来ると、津波や洪水の恐れがある地域では、すぐに高い所に避難しましょう。

大地震の際には、揺れそのものだけでなく、水害が非常に怖いからです。

津波や洪水に呑まれてしまわないように、防災訓練で教えられている高台や安全地帯に、いちはやく避難してください。

「うちだけは大丈夫」という甘い考えは捨ててください。

人間心理においては、自分だけは大丈夫と信じ込もうとするところがあり、そのために逃げ遅れて亡くなっている人も多いのです。

したがいまして、「うちだけは大丈夫」という考えは捨てて、素早く避難しましょう。

もし、間に合わない場合は、建物の最上階や屋上に上がりましょう。

特に、自宅の近くに、海や川がある場合は、常に、津波や洪水に警戒が必要です。

 

(7)震度7の大地震では机の下に隠れると、つぶされる可能性がある

地震が来た際には、防災訓練では、机の下に隠れるよう言われましたが、震度7の大地震では、つぶされて下敷きになる可能性があります。

ですので、窓や背の高い家具を避けつつ、頭を保護してしゃがみましょう。

こういったことが、事前に分かっていても、いざという時には、パッと頭に浮かんでこないかもしれません。

ですが、覚えていて損はないですし、知ってるか知っていないかで、いざという時に大きな差が出てきます。

あなたのことを救ってくれるかもしれない情報ですから、頭に入れておきましょう。