【2022年】初任給の額面給与と手取りの違いは?手取りの計算方法は?

経理をやっている方や、経理にすごく詳しい方以外は、自分の給料が、どのように計算されているのか、よく分かっていない場合が多いはずです。

基本給は変わらないのに、毎月、微妙に、手取り額が異なったりしますよね。

新社会人は、給料を受け取るのが楽しみとなっていると思いますが、初任給の額面給与と手取りの違いは一体何なのか、そして、手取りの計算方法について、ご紹介いたしましょう。

 

(1)手取りとは、実際に会社から振り込まれるお金のこと

「手取りは〇万だったよ」という会話がよく飛び交いますが、その手取りというのは、実際に、会社から振り込まれるお金のことを指します。

また、よく結婚相手を選ぶ指標に使われるのが「年収」というものですが、この年収というのは、1年間に稼いだお金すべてのことを指し、これが「額面給与」と呼ばれるものです。

もちろん、年収だけでなく、毎月の給料に対しても、この額面給与という言葉は使われます。

ただし、その際の意味は、基本給や残業代など、会社から支給されるお金の総額を指し、税金などの控除前の金額を言います。

ですので、額面給与と手取りというのは、似たような言葉に感じられるのですが、全く異なるものなのです。

 

(2)手取り給与の計算方法

そんな毎月受け取る給料である手取りの計算方法ですが、ベースは基本給と呼ばれるものです。

これは、様々な税金などが控除(引かれる)される前の、いわゆる初任給として提示されていた金額です。

ここから控除されていくものが、健康保険料、厚生年金、雇用保険や所得税、住民税、その他あなたが給料から毎月何かを払っているのであれば、それが引かれた金額が手取りとなります。

 

(3)基本給にプラスされるものがある

ただし、ここで気を付けなければならないのが、逆に、基本給にプラスされるものがあるということです。

例えば、しっかりと残業代が払われる会社であれば、あなたが残業した時間分の残業代が出ます。

この残業は、労働基準法で、決められた時間を超えて働けば、もしくは、深夜残業、それに休日出勤となれば、25%増しの残業代が加算されることになっています。

他にも、資格手当や住宅手当、出張手当などの特別な収入が発生することがあります。

 

(4)およそ額面給与の8割くらいの金額が手取りとなる

とはいえ、残業代だって、どのように計算されているのか、よく分からないともなれば、手取りの計算もできませんよね。

ですので、大体、額面給与の8割くらいの金額が手取りとなると思ってください。

非常に大雑把な目安ですが、おおよそ、そんなものです。

ですから、初任給20万円と言われていたのなら、手取りは、その8割の16万円前後になる可能性が高いということです。

 

(5)日本の平均月収は低いと言われているが、税金面では比較的安い

日本の平均月収は、労働時間から見ると、すごく低いと言われていますが、税金面では、比較的安いと言えます。

例えば、アメリカのカルフォルニアでは、所得税だけで40%も、毎月給料から差し引かれますが、お隣のネバダ州は所得税は、ゼロです。

しかし、ここから、さらに高額な医療費や年金など、様々なものが控除されるので、日本よりも給料は良くても、手取り自体は、そんなに変わらないのです。