歴史を学校で習い始めた時に、まずスタートする時代が、縄文時代です。
縄文時代とは、のちに発見された土器などに、縄の模様がついていたことに由来するというのは、あなたも中学校の初めての歴史の時間で、習ったのはないでしょうか。
そんな、はるか昔のことである縄文時代の生活や、その当時の言葉、それに食べ物というものは、どんなものだったのでしょうか。
また、縄文時代は、どのくらいの期間、続いたのでしょうか。
(1)縄文時代は、洞窟に住んで獲物を追って生活し、1万年以上も続いた
実は、縄文時代は、約1万5000年前頃から紀元前4世紀頃まで続いたので、1万年以上にわたって続いた時代であり、中国の歴史よりも長いのです。
また、縄文時代の人々はどんな生活をしていたのかというと、洞窟に住みながら獲物を追って生活するスタイル、つまり、遊牧民として暮らしていました。
(2)縄文時代の家の形は竪穴式住居だった
家の形は竪穴式住居で、これは床の形は様々ですが、建物自体は5m前後掘った地面に大きな柱を数本建てて、植物で屋根を覆うという、シンプルなものでした。
そこでは、身分の差もなく、人々は群れを成して生活をし、移動する際にも、一緒に移動して、また集落を築いていました。
これは、ドラえもんのアニメなどでも、何度か見たことがありますよね。
(3)縄文時代の人々は、魚や貝、イノシシ、鳥やウサギ、木の実などを食べていた
縄文時代の人々の食べ物は、魚やタコに貝類、イノシシやシカ、鳥やウサギなどの獣類、さらには、木の実などを収穫して食べていました。
場所によっては、熊を狩って、食べている所もありました。
木の実と水を混ぜて練ったクッキーを作ったり、ニワトコの実を使い、果実酒も醸造していたとされています。
(4)貝塚から縄文時代に貝が食べられていたことが分かっている
日本で、いくつも貝塚が発見されていますが、これは、この時代のゴミ捨て場で、貝殻がよく捨てられていたことからその名がつけられています。
また、ここから、貝を縄文時代によく食べていたということも分かっています。
(5)縄文時代には、どんな言葉が使われていたのか
では、縄文時代には、どんな言葉が使われ、コミュニケーションを図っていたのかというと、そもそも文字だって、この時代にはなかったのです。
だからこそ、世界各地で、古代の人々が絵を洞窟などに描いて、それが観光地となったり、歴史を読み解くカギとして注目されています。
そんな文字もない時代の言葉が、どんなものであったかは、たくさんの説はあるものの、やはり、はっきりとは分かっていません。
ただし、私達が1,500年近く前の万葉集に載っている和歌の意味を分かっているように、万葉集の時代の人々が分かる程度の言語を、縄文時代の人々は話していたのではないかと言われています。
分からないことがあるとは言え、ここまで文字がない時代のことが分かるというのはすごいことですよね。
世間には色々な言語を研究する方もいますので、あなたも興味があれば、縄文時代の言葉を研究して、歴史的発見をもたらしてみては、いかがでしょうか。