20代の頃となれば、まだ人間ドックは義務ではありませんから、胃内視鏡検査を経験された方は、少ないでしょう。
そうです、恐怖の胃内視鏡検査ですが、これをする前に、食事をしてはいけないというのはご存知でしょうか。
また、一体、いつから食べてはいけないのでしょうか。
そして、もう1つやったことはなくても、誰もが知っているワードであり、誰もが恐怖と感じる「胃カメラ」をする前の食事は、何時間前までに済ませなければいけないのでしょうか。
(1)実は、胃内視鏡検査も胃カメラも同じこと
実は、胃内視鏡検査も胃カメラも同じことであります。
ただし、内視鏡検査とは、消化器官に関する病気にかかっているかどうかをチェックするためのもので、先端にカメラのついた細い柔かいチューブを、口もしくは、鼻か肛門から入れます。
そうすることで、消化器官の中をチェックすることができるのです。
ちなみに、先端にカメラのついた細い柔かいチューブが、内視鏡ですね。
胃カメラと呼ばれる胃内視鏡検査は、先端部外径は5.4㎜、柔かい電子スコープを使って食道や胃、十二指腸などを検査し、スコープの先端にはカメラがついているものです。
そして、モニターにそれらの映像を写し出して、直接観察し、診断するというものです。
これは、よくテレビでも見られる光景であるかと思います。
(2)検査の前には、一定の時間、絶食する必要がある
胃内視鏡検査をやる前には、一定の時間絶食となり、胃カメラ自体も辛いのに、その前に、絶食期間があることが辛いと感じる方も、非常に多いです。
基本的に、日本では、検査の前日の21時までに食べることは済ませておき、その際にも、日頃よりも少ない量に、おさめておくように言われます。
しかし、アメリカの研究では、こんな結果も出ています。
お米や豆類に関しては、検査の10時間前まで、パンは6時間前までに、食べ終わっていれば、胃カメラができるというのです。
(3)アメリカや他の国々では、全て自費で胃内視鏡検査をおこなう
アメリカや他の国々では、日本のように、会社が負担して健診を受けさせてくれるなんて制度はありません。
全て自費でやることになりますから、日本人程、定期的に健診している人は、よほど体に問題がある方や、大きな病にかかっている方とか、相当お金持ちであるといった場合に限られます。
あるいは、日本人の駐在で、日系企業であれば、そこで働く駐在社員を指定の病院で健診させることはあります。
その場合は、費用は会社負担になります。
(4)アメリカや他の国々では、胃カメラを経験したことがある人は少ない
アメリカや他の国々では、会社が負担してくれるなんて習慣が少ないので、胃カメラを経験したことがある方も、日本人に比べて圧倒的に少ないです。
したがいまして、アメリカや他の国々では、胃内視鏡検査や胃カメラ、そのための絶食期間など、こういった情報を知らない方が多いです。
でも、胃内視鏡(胃カメラ)なんて経験したくありませんが、しなくてはいけない時もありますよね。
そんな時のためにも、絶食期間についての情報を知っておけば、気持ちに余裕も生まれるというものです。
少なくとも、いきなり「前日の21時から何も食べないでください」と言われて「えーっ!!!」と驚いてひっくりかえるようなことは、防止できるでしょう。