日本人は、普段から大豆食品を摂ることはあっても、最近では、手間がかかることもあって、煮豆を食べる機会は少なくなっていますよね。
ですが、おせちには、この豆の存在は欠かせません。
そこで、ここでは、おせちの黒豆の薬膳効能と栄養価、それに目安の摂取量や副作用があるのかなどについて見ていきたいと思います。
(1)豆は植物性たんぱく質として非常に栄養価が高い
黒豆だけでなく、豆は植物性たんぱく質として、非常に栄養価が高く、植物性なので、肉のように非効率なエネルギー消費をしない所が健康的に優れています。
ちなみに、この黒豆、中南米などでも、よく食べられております。
ニカラグアやキューバなどでは、コングリと呼ばれる黒豆ごはんが良く出ますし、黒豆を煮たものは、メキシコやグアテマラなどでもよく食べられています。
ただし、中南米の煮豆は、日本のように甘く煮つけたものではなく、塩で煮て、トルティージャに包んでタコスにして食べたりします。
(2)黒豆の薬膳としての効能
そんな黒豆の薬膳としての効能ですが、まずは、1番栄養価の高い部分でもある皮の部分です。
実は、皮の部分は、血液を育ててくれるので、めまいやふらつきに効果的です。
特に、妊婦さんや授乳中の方は、血液を赤ちゃんに吸い取られて、貧血になりやすいですから、黒豆を食べれば、そのサポートとなります。
また、それ以外にも、補肝腎や利尿作用、解毒効果があるため、心身の疲れを取り除き、妊娠中によくある腰痛、それにむくみなどの治療に効果的な食物なのです。
(3)黒豆は栄養価が高く、ビタミン、カルシウム、ミネラルも豊富に含まれる
気になる栄養価も高く、アンチエイジング効果のあるビタミンE、疲労回復効果のビタミンB1、イライラ防止のカルシウム、それに美と健康には欠かせないミネラル成分も豊富に詰まっています。
更年期やPMS(月経前症候群)で悩む女性にもうれしいホルモンバランスを整える働きもあるので、ぜひ、食べていただきたい所です。
実は、黒豆は大豆が畑の肉と言われるように、黒豆のことを黒大豆と呼ぶくらい、非常に栄養価が高く健康をもたらす食材なのです。
(4)黒豆の1日の摂取量の目安は、40~70g程度
ただし、豆はたんぱく質ですから食べ過ぎると太ってしまいますし、副作用が起こり得ます。
ですので、1日に摂取する目安の量を覚えておきましょう。
それが、黒豆40~70g程度となります。
(5)黒豆の気になる副作用
気になる副作用に関してですが、先述したように、黒豆にはイソフラボンが含まれているので、ホルモンバランスを整える働きがある、ホルモンと似たような働きをします。
ですので、あまりにこれを摂取し過ぎると、ホルモンバランスが乱れ、生理が長引いたり、体調を壊したりしてしまうので、過剰摂取は控えましょう。
美味しい黒豆は健康効果はありますが、やはり適度な食べ方をするというのが1番ですので、頭に入れつつ、美味しく召し上がってくださいね。