ノロウィルス。できれば、かかりたくないものですよね。
激しい腹痛や嘔吐、水のような下痢や発熱などで、体力を消耗してしまうことが多いです。
感染力が高いので、家族や他の人たちにも、うつしてしまう可能性が高いところが厄介です。
血液型などでも、うつりやすい人とうつりにくい人がいます。
今回は、ノロウイルスの出勤停止期間と、家族が感染した時にどうすれば良いのかについて、ご紹介いたします。
(1)ノロウイルスは「急性胃腸炎」を引き起こす
ノロウイルスは、大人から子供、赤ん坊まで、老若男女問わず、「急性胃腸炎」を引き起こすウイルスということで知られています。
この感染症は、11月から3月あたりの主に冬季に多発しますが、年間を通して患者はみられます。
牡蛎などから感染する場合もありますが、トイレなどで、ノブや蛇口などを触ることによって感染することもあります。
職場などでは、パソコンを共用している場合には、キーボードやマウスを触ってうつることもありますし、共用しているものは全て、感染の原因になりますので、注意したいものです。
ちなみに、エボラ出血熱、SARS、痘そう、ペスト等のような一類感染症、および急性灰白髄炎、コレラ、細菌性赤痢、鳥インフルエンザ等の二類感染症、腸管出血性大腸菌感染症などの三類感染症および四類感染症、五類感染症などは出席や出勤停止となります。
では、ノロウィルスによる感染症は、どうなのでしょうか。
(2)ノロウィルスでは学校では一般的には出席停止にはならない
ノロウィルスの感染性胃腸炎の場合には、学校では、一般的には出席停止にはなりません。
ただ、あまりにもノロウィルスになった人がクラス中に多くなってきた場合には、校長先生の判断で休みになる場合もあるようです。
(3)ノロウィルスでは職場のルールにより出勤停止になるかは異なる
では、職場では、どうなのでしょうか。
上述したような深刻な感染症などでは、法的に出勤停止期間が定められているようなものもありますが、ノロウィルスによる急性胃腸炎の場合には、法的には、特に定められてはいません。
会社員の方々などは、職場では、就業規則で取り決めされている場合もあるようです。
ノロウィルスによる感染性胃腸炎になった場合には、医師にどう指示されたかを上司に伝え、上司の判断でということも多いです。
(4)調理従事者がノロウイルスに感染した場合は必ず休まなければいけない
ただし、飲食店や給食を作っている人など、調理従事者の場合には、注意が必要です。
作った食べ物などにノロウィルスが入ってしまう可能性がありますから、調理従事者がノロウイルスに感染した場合には、必ず休まなければいけません。
もし、飲食店などに勤めておられる方が、ノロウィルスになった場合には、医療機関で陰性になっているかどうか、確認してもらってから、出勤するようにしましょう。
一般の会社員などとは異なりますので、覚えておきたいものです。