2020年、日本で再び、東京でオリンピックが、開催されることが決まりました。
2016年のブラジルでのオリンピックの閉会式で、阿部首相が(アベ)マリオになって登場したのは、記憶に新しいですよね。
このオリンピック開催期間は、どの時間も必ずテレビでオリンピックが見られるという状況ですが、オリンピックの後に行われるパラリンピックは、若干、影が薄い存在となっています。
しかし、ここでは、大活躍する選手が、たくさんいますよね。
そんなパラリンピックとはどういう意味なのか、これを行う目的とは、一体、何なのでしょうか。
(1)パラリンピックの言葉の意味は何なのか?
パラリンピックは、ご存知、身体障害者選手の国際スポーツ大会のことを指します。
それは分かっていても、実際に、この言葉の意味は何なのかと問われたら、分からないですよね。
パラリンピック(Paralympic)というのは、元々は、paraplegia(下半身麻痺している人などのことを指す)とOlympicsを組み合わせた造語でした。
しかし、後に、paraを「もう一つの」という意味(parallel)とすることにしました。
つまり、現在のパラリンピックの意味は、「もう1つのオリンピック」という意味になります。
(2)パラリンピックの起源について
1952年に初めて開催され、1988年より、パラリンピックとしてスタートしました。
パラリンピックの元となったものは、ロンドンオリンピック開催日である1948年の7月28日、イギリスのある病院で、戦争で負傷した兵士たちのリハビリとして、「手術よりスポーツを」と、スポーツ大会が開かれました。
これが発展して、1952年に国際大会として、アーチェリー協議会が行われたのが、実質的に、初めての「パラリンピック」となります。
つまり、最初は、兵士の治療のため、それにそういった兵士たちが、また社会へ復帰できるということを目的としたものだったのです。
今現在はそういった意図を誰も感じませんし、障害を持った方のための国際競技大会として世界で知られています。
(3)2018年の平昌パラリンピックでは成田童夢選手が金メダルを取った
2018年の平昌パラリンピックでは、日本の成田童夢選手が金メダルを取ったのは、記憶に新しい所です。
彼は元は、オリンピック選手でしたが、トランポリンの練習中に大けがをして、障害を持ちました。
血のにじむ努力で、パラリンピックに出場し、金メダルを取得しましたが、こういった選手は少なくありません。
(4)障害者のリハビリ、生きる力となる場所がパラリンピックである
スポーツは決して健常者だけのためではない、障害者も同じように闘える場所があることで、彼らのリハビリ、そして、生きる力となる、そんな場所がパラリンピックなのです。
そう考えると、パラリンピックの根本の目的は、全く変わっていませんよね。