脳梗塞は、急になりますから怖いですよね。
特に、夏場などは、大量に汗をかいたときには、血液がドロドロになりますから、注意が必要です。
発見が早ければよいですが、遅くなればなるほど、後遺症に苦しむことにもなりかねません。
お年寄りだと、脳梗塞の入院が原因で、認知症になる時期が早まってしまうこともあります。
これまでの生活が一変してしまう脳梗塞には、ならないように気を付けたいものですね。
今回は、脳梗塞のしびれの症状は、どこに出るのか、また血圧管理はどうすればよいのかについてご紹介します。
(1)脳梗塞の前兆として特徴的なもの
「脳梗塞」は、「心房細動」などの心臓の病気があり、大きな血栓を作ってしまうような体質の人のほかにも、数時間前まで普通に元気に過ごしていたような人がなってしまう可能性もある病気です。
脳梗塞の前兆として特徴的なのは、体全体ではなく、体の片側半分だけのしびれが出ることが多いということです。
たとえば、右の脳に脳梗塞がある場合には、つまった脳とは、逆の左の手足がしびれます。
また、左の顔がジリジリとしびれることもあります。
いつもと違って、歩きづらく、片足を引きずることもあります。
うまく力が入らずに、持った箸やスプーンなどを落としたり、というようなこともあります。
唇が麻痺したように感じたり、ひどい場合には、水などを飲んだときに、きちんと口が閉まらないため、こぼれ出てくることもあります。
また、しびれ以外にも、普段つまずかないようなところで、よろめいてつまずいてしまったり、真っすぐに、前に歩けなくなったり、きちんと喋っているつもりでも、ろれつがまわっていなかったり、目が片側だけ見えにくくなるようなこともあります。
(2)脳梗塞と判断したら、ためらわずに救急車を呼ぶ
ですから、ちょっとでも体が変だなと思ったときには、病院へすぐに行ったり、自分で行けないようなときには、ためらわずに救急車を呼ぶなどの対応が必要となります。
なぜなら、できるだけ早く対応できれば、すごく大きな血栓がつまってしまったような場合にも、t-PA治療とも呼ばれている血栓溶解療法を行える可能性が、高いからです。
これは、脳梗塞になってから、3時間以内に投与を開始しなくてはいけません。
既往歴や体質などによっても、できない場合もあるようですが、これが行えた場合と、ダメだった場合では、退院してからの生活に雲泥の差が出てきます。
(3)脳梗塞になりにくくするためには、適切な血圧管理が必要
脳梗塞になりにくくするためには、適切な血圧管理が必要です。
普段上の血圧が高めで、130以上あるような人は、健康診断などの際にも、生活習慣を気を付けるように言われることも、あるかと思います。
食生活に気を配り、減塩を心がけ、しっかりと運動をして体を動かし、ストレスなどがあれば適度に解消して、健康体を心がけたいものです。
また、血圧の高い人は、毎日の血圧チェックを怠らないようにしましょう。