近頃は、猛暑や酷暑と呼ばれるような、ものすごく暑い日が多くなってきましたね。
「猛暑」や「酷暑」という言葉はよく似ていますが、一体どういった違いがあるのでしょうか。
今回は、「猛暑」と「酷暑」の違いと「気温」について、ご紹介いたします。
(1)気象用語「夏日」「真夏日」「猛暑日」の気温の違い
気象用語として使われることの多い言葉には、色々とあります。
たとえば、「夏日」は日中の最高気温が「25℃以上」で、「真夏日」は日中の最高気温が「30℃以上」の日をさします。
そして、「猛暑日」は日中の最高気温が「35℃以上」の日のことを言います。
昔は、「真夏日」などが多かったですが、近頃は、「猛暑日」という言葉が、天気予報でも、よく使われていますよね。
地域によっても違うかと思いますが、暑い地域ですと、毎日のように、この「猛暑日」が続いている場合もあります。
耐え難い暑さだと感じられている方も、多いのではないでしょうか。
このように、その日の最高気温によって「夏日」や「真夏日」、「猛暑日」などと名前を付けているわけです。
(2)夜間の場合の気象用語について
ここまでは、日中の最高気温の違いで呼ばれている名前ですが、夜の場合も言葉がありますね。
そう、「熱帯夜」という言葉があります。
昔から、暑くて寝苦しいような季節には、よく耳にすることと思います。
夕方から翌朝までの最低気温が「25℃以上」になる夜を指す言葉です。
近頃は、地域によっても違うかと思いますが、熱帯夜が増えてきました。
(3)「酷暑」と「猛暑」の違いは?
さて、「酷暑」と「猛暑」の違いですが、結論をいうと同じような意味です。
ただ、「猛暑日」は、気象庁が発表した気象用語で公式のものですが、「酷暑日」というのは公式ではありません。
一部のマスコミでは、すごく暑いことを示すためか、「酷暑」や「酷暑日」という言葉も使い始めまして、それが広まったのですね。
「酷暑日」という言葉は、意味は十分に通じますが、非公式なものであるということです。
(4)今後も色んな用語が出てくると予想される
近頃は、虫たちも暑さで出てこないくらいの猛暑が続いていますので、猛暑や酷暑などという言葉が、たくさん飛び交っていますよね。
異常な暑さが毎年になってしまうとすると、異常気象が通常になってしまうということもあることでしょう。
夜も、「熱帯夜」という言葉で現在は表現されていますが、もっと夜間の気温が上がってきた場合には「スーパー熱帯夜」など、もっと違う表現が出てくるということもあるかもしれません。
「猛暑」や「酷暑」などと呼ばれる今現在よりも、将来もっともっと暑くなってしまった場合には、一体どのような言葉で表現するのだろうかと思う今日この頃です。
地球温暖化により、夏は40度以上になるのが当たり前になり、日本でも50度を超える場所が出てくる時代がやってきそうですね。
そのような時代が来ないことを願うばかりです。