日本では、ウミウシ図鑑が大人気で、ウミウシがブームとなっており、それが海外でも話題となっています。
そもそも、ウミウシとは、海の中にいて、牛の角のような触角をもっているため、この名前が付けられました。
ちなみに、同じ読み方で「海牛」とするものは、大型の海の生物、マナティやジュゴンなどを示すものなので異なります。
その種類は、何種類もあり、アオミノウミウシ、ミスジアオイロウミウシなど、様々なウミウシが存在します。
(1)ウミウシは、ペットとしてかわいいのか?
そんなウミウシは、ペットとしてかわいいのでしょうか。
かわいいと思うかどうかは、もちろん、個人的な感情の差がありますが、今のウミウシブームはこのルックスから生まれており、これだけ見れば多くの方かかわいいと思いますよね。
私も、ウミウシは、綺麗ですし、かわいいので大好きです。
ただし、先述したように、ウミウシは色々な種類がいて、見た目も色も全く異なります。
ですので、そのルックスによっては、それをペットするのは、人によってはかわいいとは思わない方もいるでしょう。
(2)ウミウシの飼育は、水槽環境の維持が大変
見た目は基本的にかわいいペットですが、これを飼育するとなると、ちょっと大変なことがあります。
まず、これを飼育するには海の生物ですから、当然、水槽が必要になってきます。
ウミウシの種類によっては、最終的に30cmほどに成長するものもありますので、そうなると、手狭な水槽ではだめですから、60cm以上の幅のものを選ばなくてはいけません。
そして、海水魚を飼う際には、海水と同じ条件の水質が必要になりますから、水を常に循環させて一定の塩分濃度にします。
また、ウミウシの魅力は、そのきれいな体の色ですから、それを目立たせるために、水槽内にLEDライトを設置するのも必要です。
(3)ウミウシの飼育は、餌(エサ)の調達が大変
水槽の面でも、やや厄介なことがありますが、もっと大変なのは、ウミウシのエサです。
どのウミウシも同じえさを食べるというのではなく、それぞれ食べるものが異なり、まだ何を食べるかわからない種類もいるので、そのウミウシの好物となる餌を見つけ出さなければいけません。
そして、基本的にどのウミウシの餌も、ペットショップでは売られていません。
ペットショップに行って、「ウミウシの餌ください!」と言いましても、店員さんは、呆気にとられた上で、「申し訳ありません。うちには置いてないんですよ」と言います。
あなた自身が採取してあげなければいけないという、ちょっと手間がかかるエサやりなのです。
(4)ウミウシを安易に飼育しようと考えてはいけない
魚などを育てるのが大好きだという方には、うってつけのペットなのかもしれません。
しかしながら、かわいいルックスだけにひかれて、ウミウシを購入したいというのであれば、ちょっと待った方がよいかもしれません。
見た目はかわいくても、飼育方法はかわいいとは言い難い大変なものなので、飼う前によく考えてみましょう。