同じ病気であっても、人によって、症状はそれぞれ異なります。
インフルエンザでも、そういったことが言えます。
インフルエンザと言えば、高熱状態が何日か続く方が多いですし、直ちに病院へ行って薬を処方してもらうのが通常です。
しかし、インフルエンザなのに、熱が出ないという方もいますよね。
そういった場合にも、病院に行った方が良いのでしょうか。
(1)インフルエンザにかかった成人のうちの20%は発熱しない
実は、インフルエンザにかかった成人のうち、20%は発熱しないと言われているので、これは珍しいことではありません。
発熱していないなら、病院に行かなくても大丈夫そうと、思われるかもしれません。
ですが、例えば、他に筋肉痛や関節痛などの症状があって、自己判断で、それを解消しようとする薬を飲んでしまうと、これが大変なことになります。
(2)インフルエンザにかかっている時には、飲んではいけない薬が結構ある
というのも、インフルエンザにかかっている時には、飲んではいけない薬というのが結構あるからです。
解熱剤が、飲んではいけない薬の1つとなります。
あなたが、たまたま自己判断で飲んだ薬が、それに当たることもあるわけです。
その結果、気分や体調がますます悪化してしまう可能性も高くなるので、インフルエンザにかかったら、発熱してなくても、必ず病院へ行きましょう。
(3)二次感染を防ぐために、病院であなたに合った薬を処方してもらう必要がある
そもそも、インフルエンザウイルスを体の中から取り除かないことには、会社や学校に行って、他人にそれが感染する可能性は、非常に高いです。
ですので、そういった二次感染を防ぐために、病院であなたに合った薬を処方してもらい、しっかりと健康な体にしなければなりません。
ちなみに、インフルエンザにかかったけど、発熱しないという方の場合、事前にインフルエンザ予防接種を受けている方が多いのです。
予防接種を打っているのに、インフルエンザにかかってしまうという話は、あなたも耳にしたことがありますよね。
ですが、その予防接種は、インフルエンザにかかっても、その症状を和らげる働きをもたらすこともあるというわけです。
(4)インフルエンザで高齢者の発熱が少ないのは、免疫力が落ちているから
また、成人の発熱、特に、高齢者の方の発熱が少ないのは、免疫力が落ちているからだと言われています。
「え、逆に?」という感じに思うでしょうが、免疫機能が落ちていると、熱も上がりにくいのです。
高齢者の方は、夏でもよく「寒い」なんて言っていますが、まさに、この免疫機能の低下で、熱が高くならないためで、インフルエンザ時にも、発熱しにくくなります。
しかし、高齢者の方は、発熱しない代わりに、インフルエンザによって肺炎などを起こしやすくなります。
これは命の危険にもつながるので、発熱しなくても、必ず病院へ行き、診断してもらいましょう。