「猛暑」や「酷暑」などとも呼ばれる夏が、日本だけではなく世界的に話題となっていますね。
クーラーを適切につけたり、水分補給をしっかりとするなど気を付けておかないと、熱中症になってしまいますので注意が必要です。
ただ、水だけガブガブとたくさん飲んでいても、水分調整がうまくいかないこともあるようです。
体は血液中のナトリウム濃度が下がってしまうと、せっかく水分を補給したとしてもそれを排出しようとします。
また、コーヒーや緑茶などは美味しいのですが、カフェインを含むため、利尿作用が強いです。
飲んでいるのに、水分がかえって不足してしまうということもあるので要注意です。
では、どんな飲み物を飲めばよいのでしょうか。
今回は、水分補給におすすめの飲み物についてご紹介いたします。
(1)経口補水液
経口補水液は、近頃CMなどでも有名になってきましたが、水に塩分とブドウ糖が加えられています。
ですから、私たちの体の内に含まれている水分と大変似通った成分でできています。
塩分とブドウ糖が適切な比率で入っていますので、水だけなどよりも、飲んだときに体内に吸収されやすいようです。
ですから、熱中症の予防や対策などの面からみると、経口補水液をいつも近くに置いておけば、いざというときに心強いでしょう。
脱水になったかな、熱中症かなと思ったときに飲むためにも、最適な飲み物です。
(2)スポーツドリンク
では、スポーツドリンクはどうでしょうか。
スポーツをする人などに好んで飲まれているスポーツドリンクも、スポーツやスポーツ観戦などで軽く汗をかいたときに飲むと美味しいものですね。
ただ、こちらのほうは、経口補水液のような成分のほかにも、運動をする人のために、「アミノ酸」などが入っている場合が多いようです。
体への吸収率の面や、熱中症や脱水予防や改善の面から考えると、非常事態に備えるために用意しておくのであれば、スポーツドリンクよりも経口補水液のほうがよいでしょう。
(3)経口補水液は自分でも作れる
ちなみに、経口補水液は自分でも、よく似たものを作ることができます。
(作り方)
・水 1リットル
・砂糖かブドウ糖 20~40グラム
・塩 3グラム
これらをかき混ぜてできあがりです。
どうしても手作りなので市販の経口補水液ほど吸収はよくないかもしれませんが、いざというときに覚えておくとよさそうです。
(4)お年寄りには梅昆布茶やお味噌汁もおすすめ
お年寄りでも気軽に飲めるものとして、梅昆布茶やお味噌汁などもおすすめです。
適度にミネラルや塩分が含まれているため、一人暮らしのお年寄りなどで熱中症が心配されるような場合には買っておいてあげるとよいでしょう。