大人になってからも、年上の方と接したり、友達と話していても、時々、ことわざや慣用句を用いてくる人は多いです。
でも、その意味が、ちょっと分からないなんてこと、よくありますよね。
よく使われる言葉の1つに、「踵を返す」というものがありますが、あなたは、この意味と読み方が分かりますか。
そして、その類語について、さらには、英語では何と言うかも、ここでは見ていきましょう。
(1)「踵を返す」の読み方は、「きびすをかえす」「くびすをかえす」
「踵を返す」の読み方は、知っている方も多いでしょうが、「きびすをかえす」、もしくは、「くびすをかえす」と読みます。
「かかとをかえす」と読んでしまった方もいるかもしれませんが、これも、間違いではありません。
そして、まさに、それが、この言葉の意味となります。
(2)「踵を返す」には、引き返すとか戻る、帰るという意味がある
踵を逆方向にするということから、引き返すとか戻る、帰るという意味になります。
なので、例えば、地方にある実家へ行き、東京の自宅へ戻る際、「明日には東京へと踵を返すこととなる」なんて、文章をよく見かけますよね。
(3)「踵を返す」に似た意味の言葉はたくさんある
では、この言葉の類義語は、どういったものがあるのかというと、これは、このような慣用句的な表現であれば、ないと言えます。
しかし、これに似た言葉は、たくさんあります。
帰る、戻るをはじめとして、ターンするとか、元の場所へ引き返すのであれば、Uターンやバックするという言葉も使えます。
もしくは、尻を上げるという言葉であれば、引き返すという意味合いにもとれるので、これも類義語と、とらえてよいでしょう。
(4)「踵を返す」は英語でも様々な表現が可能である
では、気になる英語での表現はと言うと、これも、様々な表現が可能です。
例えば、自宅に戻ることを意味するのであれば、通常は、「go home」という言葉を用います。
どこかに戻るのであれば、「turn back」や「return」という言葉だって使えます。
元来た道を引き返すのであれば、日本語でも使われている「U-turn」もよいでしょう。
(5)英語は比較的に語彙が少なくストレートな表現をする
英語は、日本語よりも新しい言語ですから、他の国の言語よりも、基本的には語彙が少ないです。
そして、ストレートな表現をするので、「踵を返す」のような、ちょっと回りくどい表現は、基本的に使いません。
そのため、このように、普段から日常会話で使われている単語を用いて、「踵を返す」と同じような意味の言葉が、使われています。
ただ、日本語でも、なかなか日常の会話で、「そろそろ踵を返すことにします」なんて、使いませんよね。
でも、文章をちょっとかっこよく表現したいとか、ちょっとインテリな感じに見せたいのであれば、この言葉を知っておくと、目上の方たちから評価されることでしょう。